2022年7月24日に開催されたワンダーフェスティバルに参加しました。
一般参加ではなくディーラー参加なのでオリジナルガレージキット展示していました。
この記事では展示していたオリジナルガレージキット製作の流れも書こうと思います。

ワンダーフェスティバルの参加は2021年10月から検討していて、少しずつ準備を進めてました。
自家生産でキットを作る予定だったので真空ポンプと真空槽の準備とデジタルモデリングの練習を行っていました。
真空槽の準備がとても難しくて大変で、必要な真空度に達しなかったり強度不足で破裂したことがありました。
購入した中古の真空ポンプは動作しない状態だったので動作するようにパーツ交換を行いました。
デジタルモデリングの方は2022年2月中旬にプロトタイプを完成させて、ワンダーフェスティバル参加用の作品に着手しました。

4月初めの時点で原型のデータはほとんど完成していて、修正しながら出力を行っていました。
出力が終わったものはサーフェーサーで塗装してから研磨して3Dプリントで発生する積層痕を消しました。

磨き終わったパーツから型取りシリコーンで型取りを行い、複製を行いました。
この複製作業で真空槽が必要でした。
減圧した状態でレジンを流しても気泡は消えるわけではなく、型の設計と減圧した状態から常圧に戻すタイミングと時間によって気泡の消え方が異なるため、適切な条件を特定するのにとても苦労しました。
良品を生産できる条件を見つけたのが6月末で、型の製作とレジン複製の試行錯誤に2か月以上かかりました。
使用したシリコーンは約40kg、注型用ウレタン樹脂は約16kgでした。

原型製作から複製、塗装、イベント参加の全ての工程を経験したかったので仕方が無いのですが、複製しても不良品ばかり出来上がるので辛かったです。
自分の好きなように作ったせいで、スケールがとても大きなフィギュアになってしまい難しかったです。

非常にコストのかかっているフィギュアですがワンダーフェスティバルでは2個だけ販売しました。
しかしながら売り上げは0個でしたので、ワンダーフェスティバルに参加するという目標は達成できましたが買ってもらえなかったので私の中では不合格という評価です。
価格は10000円で、1個売れたら合格のつもりでした。
敗因としてはキットが大きすぎる事とオリジナルキャラという事だと推測しています。
人気キャラクターでサイズは1/8スケールぐらい、自家複製で6000円以内であれば売れたのかもしれません。
写真では小さく見えますが、展示台の横幅が66cmに対して翼は約40cmの幅があります。

アイペイントが下手なのでアイデカールを作りました。
自分で描くよりもアイデカールの方が100倍綺麗ですね。

1個以上売れたら動画にする予定でしたが売れなかったのでブログにしました。
売り上げ0というのは赤字予定でも精神的にダメージがきますね。